古坂峠、Ｉ山アタック２の攻略で大戦果を上げた05　
式ハンターと81式ハンターはすっかり気をよくして再
び裏山林道へとやってきた。前回はアタックと言うよ
りは遠足にやってきた感が強かったので非難ゴーゴー
であったのだ。 そこで今回は81式ハンターは今までで
一番低いギヤ比(フロント12丁を使用)まで落とし、タ
イヤの空気圧もフロント0.5リア0.4で臨むことにした。
　もはやアタックコースではすっかりお馴染みとなっ
たグロメク氏操る05式ハンターは無論副変速機はロー。
そして今回は超高級カスタム7製バニアケースを外して
のアタックである(値段が張るので気持ちはよく解る) 。

　　更にグロメク氏はこの日のアタックの為に最新のデ
　ジタルカメラを導入したのだ。あゆ好きなのでパナソ
　ニック製なのである。最近のデジカメは音声入りでハ
　イクオリティな動画も録画できるようになっていたか
　ら驚きである。実は左画像の石碑横のガレ支線入口よ
　り走って行く81式ハンターの動画が保存されてるのだ。
　しかしながら両足はばたばたベタ付き挙げ句なんの事
　はない段差で亀の子状態になるという体たらくぶりが
　記録されている。こんな映像を公開すればハンターの
　尊厳に関わる。戦意高揚に全く値しないということで
　軍部の検閲をパスできなかったのである。

　動画については今後"特撮"を駆使して収録、編集し　
て当サイトで公開するとして、ともかく今回からはデ
ジカメも２台体制で探索できるのが実に嬉しい。
　そして前回全くアタックすることなく引き返したガ
レガレ激坂へと進路を取る。が、マシンは万全の状態
であるのに身体が全くついて来ない(；´Д`)
今回は「すき焼き」がないので気合いが入らないので
あろうか。否、基本的にスロースターターな性格なの
である。仕方が無いといえば仕方が無いのだがあまり
のふがい無さにしびれを切らしたグロメク氏が先行す
ることになった。

　　今日の05式ハンターはヤル気マンマンである。既に
　慣らしも終え、何度も"投げ"てきている。失うものが
　無いだけに腹打ちなど気にもせずにガンガン登って行
　くのである。私はと言えば相変わらず人間がウォーミ
　ングアップ中であった。しかしこのガレ激坂はウォー
　ミングアップには些かキツいものがある。それでも巧
　みなライン取りで極力腹打ちは避けて登って行く老獪
　81式ハンターであった。岩盤などの段差でひっかかっ
　た場合には、I山アタックコースで体得した「リアシー
　トにお尻をずらして足ばたばた走法」で華麗にクリア
　して行き、ネチネチと激坂を登って行くのであった。

　しかし禁断の地と呼ばれる裏山死線だけに、登れど登れど目眩を覚える　
ような激坂は延々と続くのであった。しかも斜度が増すとともに障害物も
増えていくのである。絶望的と思える光景がいつ果てるともなく続くのだ。
私の脳は防衛規制が働き、既に全ての思考能力のスイッチはオフである。
目前に立ちはだかる岩盤や段差を黙々とマシーンの如く越えて行くのだ。
というより、こんなん冷静かつ健全な思考能力が働いていたら全くやって
られない。それでも必殺の"リアシートに尻をずらして足ばたばた走法"を
駆使すればユルユルと頼りなくはあるのだが登っていくのだから驚きだ。
一箇所だけどうしても越えられないステアーがあったが、そこは二人がか
りで持ち上げてクリアしたのである。それにしてもこれだけ延々と激坂＆
ガレ場が続くのでエンジンは既にオーバーヒート寸前である。

　そしていつ果てるとも知れないガレ激坂を登りきる　
としばらく緩やかでフラットな落ち葉や枯れ枝が堆積
したフカフカな路が続いていた。 途中、真直ぐ上って
行く道と下って行く道に別れていたが、迷わず上りを
選択。ぐんぐん登って行き、気がつけばいつしか道は
途切れておりタイヤ痕も全く見られなくなっていた。
ここまで来られれば充分である。並みいるトレール車
やトライアル車もここより先は進まないだろう。その
地点までハンターで来られたのだからこれは戦果に値
する。そう納得させて引き返すことにした。