岐阜県道352大西瑞浪線2
五月橋を渡った先にはとんでもない激坂が待っていた。 御覧の有り様である。百井峠並み…いやそれ以上の勾配 に獣道の極狭幅員、無論路面はダートである。崖の下に はダム湖畔の淵が不気味な緑色をしておりここを通過す る者が落ちてくるのを手ぐすねひいて待ち構えているよ うである。更にこの激坂の途中には一本橋のセクション まで用意されており、まさに見どころ満載のアトラクシ ョンと化している。昨年夏に徒歩で訪れた時、この光景 に悶絶したのは言うまでもないが、ハンターと共にこの アトラクションを目の前にして改めて体が震えてきた。 |
しかしここで引き返す訳にはいかない。ここを登りきる為にこの半年間、 |
一本橋を越えると勾配はより急になり左へカーブする。ここを曲がり |
後ろを振り返ると今登って来たカーブと一本橋が見えた。その先の崖下にはダム湖畔の淵が私とハン |
思いきってハンターを山側へ倒して体力回復と対策を |
先程の地点に戻り、そこいらに転がっている石をかき集めてタイヤ一 |
そしていよいよボスキャラ級の難所の登場である。今 度は岩盤と巨大な落石のバリューセットである。この落 石がまた厄介な場所に横たわっているのだ。手前が急な 斜面になっており、その斜面を登ったところにまさに通 せんぼするかのように落ちている。崖側には杉がそびえ 立ち、山側には岩盤が貼り付いており、エスケープする 道は全く無い。辛うじて岩盤と落石の間にタイヤ一本分 位のV字になってる隙間があるので、ここを通るしか他 無さそうである。とにかく思いきり突っ込んでなんとか 前輪だけでも落石の向こうに上げてしまいたい。 |
アクセル全開で突撃すると「ガガゴゴゴッ」と物凄い |
このボスキャラ級セクションであるが、事前調査では 今回の探索で一番困難を極めるであろうと予測していた が、時間も体力も最小限のロスで通過することができた。 これも先の二つの難関で四苦八苦したおかげで、僅かな 時間のうちにさらなる廃道走行のスキルが身についたか らだと思われる。やはり人間窮地に追い込まれると実力 以上の力を発揮できるものである。とにもかくにも悪夢 のような激坂ガレガレセクションと、岩盤巨大落石ツー トップセクションを越えることができて一安心である。 岐阜県道352大西瑞浪線3へ続く |