古坂峠3
徒歩で歩き出そうとしてふと崖の下に目をやると現 |
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![]() 恐ろしいことに落石までもが苔蒸している |
![]() ヘアピンを曲がった先 藪漕ぎは果てしなく続く |
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植生の猛威は果てることなく、薮を漕いで抜けたと |
これが城東トンネル北側の旧道入口である。完全に 植生に侵食されもはや道と呼べる代物では無くなって いる。昨年真夏に国道418号通行不能区間、所謂密林 地帯として恐れられている区間を走破したが、あれを 遥かに凌駕する植生の濃さである。徒歩ではあるが、 この中へ突入するのにはかなり躊躇した。 この植生群の中、旧道となってから育った木がいく つか立っておりそれらをいちいち避けて進まねばなら なかった。 地面には不法投棄された廃材などがそこら に散らばっており、もちろん蜘蛛の巣も一杯である。 |
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植生の森を抜けると今日見てきた中で一番の太さの |
しかしカーブを曲がるとまたもや緑の塊が立ちはだ かる。 先程前進を諦めた箇所以上の植生の濃さである。 この薮を進めば蜘蛛の巣どころかコガネグモの雌の腹 のぷっくりしたヤツが顔にへばりつきかねない。蜘蛛 ならまだマシで大百足や蝮に噛まれるやもしれない。 完全に戦意喪失である。恐るべし古坂峠。 ハンターで はおろか徒歩での走破も叶わなかったのだ。路面崩落 や土砂崩れでは無く、まさに植生の猛威に撤退を余儀 なくさせた古坂峠。これらの力が弱まる晩秋、もしく は雪解けの頃にまずは徒歩にてリベンジを果たしたい。 |
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今回走破することはできなかったが、近場でこのような強烈な廃道が存在していることを身をもって
知ることができ、このうえない喜びを感じている。植生だけではない。赤茶け朽ちかけたガードレール、
苔蒸した道…見どころ満載の旧廃道である。 岐阜県道352大西瑞浪線、神大滝林道などを走破してきて
どこか燃え尽きた症候群のような状態に陥っていた私であるが、まだまだ井の中の蛙大海を知らずなの
である。 情報を提供してくださったR173-NETのあきら氏に再び感謝である。 終
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