I山練習場
鉄塔直下の猛烈激坂I山アタック1を攻略すべく滋 |
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一通り練習場内を走り終わった後ヒルクライム(と |
![]() 坂を目の前にすると壁のように見える。 それで躊躇してしまった |
![]() ライディングポジションも無茶苦茶である 大きくハンターがまくれる |
助走区間が充分あるので思いきって突っ込めば越えられると思った。が、実際にアクセルを吹かして
坂へ突っ込むと壁のように立ちはだかるのである。恥ずかしながら恐怖にかられ躊躇してしまったのだ。
その途端にハンターが垂直になり、バク転するような形で逆さになって空から降ってきたのである。所
謂"まくれ"というヤツである。搭乗者は咄嗟に這いつくばって脱出したが、ハンターは地面に強く叩き
つけられた。この瞬間をグロメク氏が見ていたのだが、81式ハンターのシートがカパッと開いて地面
に落ちたので非常に間抜けだったという(81式ハンターは郵政カブMD90用シートを装着しているのだ
が、タンクに吸着させる吸盤の位置が違っていてちょうど凸部のところに当たってしまうので吸着力が
イマイチなのである )。このようなクラッシュに見舞われてもエンジンの鼓動は止むことがなかった
81式ハンターは健気であった。しかしながらマシンダメージは相当な物だと覚悟したが、ミラーがひん
曲がっただけ(修正可)に留まった。さすがヘビーデューティーカブである。
助走区間にある松の木の枝がやや視界を遮っており、それを言い訳にしてI山アタック1、I山アタ
ック2へ赴く。その後再び練習場に戻ってくるとCRM80を操って熱心に練習している若者がいた。挨拶
を交わし、しばし一緒になって練習をした。そして有り難いことに先程の坂登りの手本を見せてもらう
ことができたのである。CRM80乗りの彼は私がまくれてクラッシュしたラインよりもう2つ程奥のライ
ンをいとも簡単に登ってみせたのだ。驚いたのは彼の腕前はもちろん、CRM80のサスの動きである。
これがオフロードバイクのサスなのだと思い知らされた。ハンターのサスとは次元が違うのだ。
しかしこれで私の闘志に火がついた。CRM80と同じラインは無理かもしれないが、先程まくれたライ
ンは越えてやる。今度は躊躇することなく思いきって突っ込み、スタンディングして両足でしっかりエ
ンジンを挟み込んでハンターをホールドした。坂の頂上でまくれそうになったが上半身をハンドルにか
ぶせた瞬間、私は坂を登ることができていたのである。
それにしてもバイクという乗り物は奥が深いものである。更なるライディング技術の鍛練を重ねると
ともに 、ハンターをあらゆる工夫でモデファイしていって走破力を高めようと誓うのであった。
今回の81式ハンターセッティング
タイヤ F Dunlop K860(70/100-17)、R Dunlop K860
空気圧 午前F1.0、R0.9 午後F0.8、R0.7
スプロケット F13T、R41T
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