裏山死線3

 ジープ坂から撤退した我々は支線を登って行き一旦、
才ノ神峠へとやってきた。さすがに今日は日曜だけあ
って多くのオフローダーとすれ違う。二輪だけにとど
まらずジムニーで果敢にアタックしているグループも
いた。ところで裏山死線を走るライダーの目を見てみ
よう。皆一様にこんな「」 目をしている。全く素
晴しき変態…もといアタッカー達である。
 腹が減っては戦はできぬ。昼食をとるため峠より下
界に降り立ったのだが、その途中で一際使い込まれた
オフ車に乗った年輩のライダーとすれ違った。あの方
が裏山で恐れられている人攫いのおぢさんだろうか?

  幸いにも攫われることは無かったがこれもローイン
 パクトのハンターならではの恩恵と言えよう。
 さて、裏山死線午後の部は前回訪れた時に下って行っ
 た大ガレ沢を今度は登ろうということになった。先程
 のジープ坂アタックでチャクラが開いた05式ハンター
 操るグロメク氏は身体大の石をものともせずガンガン
 腹打ちしながら登って行く。私はと言えば相変わらず
 スイッチが入らない。しかしながら、今回フロントス
 プロケを12丁にしてローギヤード化し、空気圧も0.4
 まで落とした81式ハンターは健気にこの極悪なまでの
 ガレ沢をユルユル登って行くのであった。


岩盤と石のステアセクション
 
勢いが足りなければ即刻亀の子状態となる

 05式ハンターは驚くべきことにこれだけの大ガレ沢 
を単独で登り切ることができたのだ。81式ハンターは
恥ずかしながら一度だけ岩盤と石のステア箇所で後ろ
から押してもらった。さすがにこの時ばかりは副変速
機の凄さをこれでもかと見せつけられたのであった。
 それにしても今日の私はこれでもかという程乗れて
いない。このような難所で"投げ"や転倒することは無
かったが、なんでもないフラットな路面に転がる頭大
の石ころ一つにけっつまずいて転倒する始末である。
更に悪いことに先程から相当クラッチに負担をかける
走行が続いてる。心無しか滑り始めてきたようだ。


頭大の石にけっ躓いて転倒する81式ハンター
 
果敢に支線に分け入るも


集中力を欠き転倒(;´Д`)
 
下山途中にも思わず転倒(´・ω・`)

 大ガレ激坂を登り切ると路面はなんとかフラットに 
なるのだが、お次は130Rをショートカットするパ
ンチラ坂のお出ましである。画像は坂の上から見下ろ
したものである。ビルの5階程の高さに尋常でない角
度なのである。これは是非とも現場に行ってその目で
確かめてもらいたい。いつも言い訳のように述べてい
る「画像ではたいしたことのないように見える」のが
御理解頂けると思う。さすがに此所はハンターのステ
ージではないのでアタックは却下させてもらった。
 ロトの鎧(プロテクター)を入手して、下り限定で
いつか挑戦したいものである。


  途中いくつか怪しげな支線を見つけては寄り道した
 のだが。やがて最初の石碑の地点まで戻ってきた。
 石碑横のガレ場を登った先のT字分岐を左にとり、更
 に登っていくと左画像のような樹木が鬱蒼と繁った分
 岐に出た。どのルートもタイヤ痕がはっきりと確認で
 きず、この先どう進むか迷った。 が、そろそろ帰途に
 つかなければならない時間であったし、これまであげ
 てきた戦果も満足いくものだったので下山を決意。
  まだまだこの山の何処かに恐るべきアタックコース
 が潜んでいるはずだが、そちらの方は今後の調査で明
 らかにしたいと考えている。


 それにしても今回の私は全く乗れていなかった。全くどうってことのない箇所でいとも簡単にへなへ
なとコける始末である。次に来る時はやはり"すき焼き"でモチベーションを向上させなければならない
ようだ。対称的に05式ハンターとグロメク氏はいよいよ逆輸入ハンターの持つポテンシャルの高さを発
揮してきた感じだ。下山後のグロメク氏は手応え充分でほくほく顔であった。なんとかきめ細かな工夫
とモデファイ、そして気合いで追随したいと思っている。次回は81式ハンターでジープ坂に突撃する覚
悟である。この先もまだまだ05式ハンターと81式ハンターの飽くなき挑戦は続くのであった。 

今回の81式ハンターセッティング

タイヤ F Dunlop K860(70/100-17)、R Dunlop K860
空気圧 F0.5、R0.4
スプロケット F12T、R41T

昼食   おにぎり3つ、つくね棒
おやつ  無し 


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