棚橋隧道

 これまたメジャーすぎる物件であるのだが以前から 
是非この目で見てみたいと強く思っていたので大型連
休前半に探索に訪れた。県道68を南下すると棚橋隧道
が待ち構えるR260にぶち当たるのだが、地図をみる
とこの国道が二手に別れているのだ。紀勢南島トンネ
ルを通るのが正規のルートであるのは明白だが、目的
は棚橋隧道ただ一つであるのでうねうねぐねぐねの旧
道を選ぶことにする。旧道に入ると御覧のような旧廃
道愛好家にはお馴染みの警告看板が表れる。こういっ
た看板がいつしか「ようこそ!」と歓迎しているよう
に思えてしまっている。もはや末期的症状である。


  さて戸谷隧道の時と全く同じ展開であるのが気恥ずかしいが、棚橋隧道
 までやってきた。ここまでの道程は言わずもがな見通しの悪い落ち葉や落
 石が見受けられる酷道であった。しかしながら途中撮影する機会をことご
 とく逃してしまい一気にここまでやってきてしまった。
  いくつもの道路情報、探索サイトで何度も見た棚橋隧道の姿であるが、
 こうして実際に目の前にするとやはり感動もひとしおである。月並みな感
 想で恐縮ではあるが狭い。しかしながら標識には「頭上注意」と書かれて
 いるのがまたシュールである。撮影後すぐに突入したのだが、内部は特に
 陰気な感じなどはせず蝙蝠の姿も見受けられなかった。出口もしっかり見
 えており快適に通過することができた。


 トンネルを抜けると待避所が確保されている  

 

 


南島町側の入口はもうひとつ狭い

 トンネルを抜けると南島町である。こちらはもう見事なまでの鍵穴であり、この物件を生で見るこ
とができて大満足である。 これから先は2003年度版のライダー御用達のあの地図には崖崩れ通行止
めと記されてあったがその後復旧されたのであろう。無事に通り抜けることができた。    

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