質山峠

 国道173号須知山トンネルの上に旧道が伸びており、
質山峠はある。今回は国道173号の旧道群をターゲッ
トにしてやって来たのだが、最初に訪れたのがここ質
山峠であった。須知山トンネル南側の坑口手前に旧道
の分岐があり、そこから峠まではあっという間に辿り
着くことができた。峠は切り通しになっているのだが、
土砂崩れで路面には砂利や石が堆積していた。
 峠が綾部市と三和町の境になっており看板も健在で
ある。しかしながらかなり年季が入っており、旧道と
なって相当の年月を経たことが伺い知ることができる。


  峠から綾部市側へと進むが御覧のような有り様であ
 る。路肩だけに留まらずアスファルト路面の真ん中ま
 で草が生い茂っている。 草が生えていない路面上には
 枯れた草が堆積しており、なかなかの荒れ具合である。
  ここを訪れたのは五月下旬であったが、真夏になれ
 ば更にとんでもない様相になることを想像するに容易
 かった。それでもまだまだ走り易いレベルである。こ
 のままこの荒れ具合いを堪能しつつ現道までクルージ
 ングしようと思っていた矢先であった。


 豪快な倒木が行く手を塞いでいた。幹だけであれば 
下をくぐるのに充分なスペースがあるのだが、枝がに
ょきにょき生えているのでそうは問屋が卸さない。全
くもっていやらしい倒木である。
 しかしながらよくよく観察してみると右側の路肩と
道路の境目付近にハンターが通り抜けられそうなスペ
ースが確保できそうである。ここで必殺の鉈を取り出
しスムーズにハンターを通せるように邪魔な枝や路肩
に生い茂る雑草を除去して通過することができた。そ
れにしてもこの鉈にはいつも助けられてばかりである。



鉈を駆使してなんとか通過スペースを確保
 
更に草に埋もれた道は続く

  倒木箇所から先は草木の侵食がより激しくなってお
 り、路面が半分以上埋もれている箇所も見られた。更
 に小規模な土砂崩れもいくつかあり、完全に車両通行
 不能になるのはそう遠くない未来であろう。
  やがてサーキット場が現れ、現道に合流する。現道
 を跨いだ先にガードレール製のゲートに閉ざされた何
 やら胡散な細道が続いていた。少し気にはなったが、
 次なるターゲットである榎峠を目指してこの場を後に
 した。帰ってから気がついたのだが、あれは旧道の続
 きだったのである。なんということか。ここはひとつ
 夏真っ盛りにリベンジである!        続く

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