・大見尾根

 ハンターカブがやってきて二週間。コツコツ整備した甲斐 
があって調子も更によくなり、いよいよ真価を発揮すべく険
しい道を走りたくなった。私が住んでるのは京都市内の北部
なので京都北山の各峠へのアクセスにはとても便利である。
まずは百井峠へ行ってみようとハンターを走らせるが、すぐ
に到着してしまう。 このまま帰るのは物足りなかったので、
ツーリングマップ(1995年版)をなんとなく眺めると近くに
大見尾根というダートがあるのを見つけた。そういえばある
ハンターカブのサイトでここを走るオフがあったのを思い出
し、私のハンターカブでも行けるだろうと向かうことにした。

 大見尾根はR477の花背峠から北に分岐して大見の集落
に至る林道である。と、解説してみるものの初めて突入を試
みた時には一切予備知識も無く、驚きと不安の連続であった。



花背峠から大見尾根へ入る道

NHKの鉄塔を過ぎた辺りからダートに

 轍に水が溜ってるがまだまだ序の口 

 
杉林の中を走る
 

 
ガレた上がり坂CT110のエンジンに加え
足エンジンを使って上る(;´Д`)

 
道というより干上がった谷川の様
 

 
大見尾根名物、道幅一杯のヌタ場(;´Д`)
さすがに右側の小道でエスケープする。
 鋪装路が終わり、しばらくは走り易いダートであったが段々と
道がガレてきた。林道というより登山道のような様相に初めて来
た時は道間違えたかなぁと思った程である。このガレた上がり坂
で引き返そうかと止まったが、Uターンするのもままならないの
で進むことに。が、 アクセルを開けども上って行かない…(;´Д`)
うーん、やっぱりサブミッションが無いとシンドいかなぁ。仕方
がないので足をバタつかせながらよいしょよいしょと上って行き
ました(笑)
 そして次に見えてきたのが水溜りである。最初は轍に水が溜っ
てる程度だったのが段々とエスカレートしていって、なんと道幅
いっぱいのヌタ場と化していた。 ハンターカブはエアクリーナー
の空気取り入れ口がリアシートの下にあり、マフラーもアップタ
イプなので多少水没しようが全然平気なのである! が、さすが
に深さも解らないので突入する勇気が無く、側道でエスケープさ
せてもらいました(;´Д`)


 
ここのヌタの場は突入することにした

 
落ちていた棒で深さを計る。
アクスルシャフトくらいまで水没(((( ;゚Д゚)))

 
ヌタ場を抜けると不法投棄場と化した広場がヽ(`Д´)ノ


展望のよいところが一箇所だけありました。


今度はガレた下り坂。マシンが明後日の方向に
向いてしまいます(;´Д`)


しばらく杉林の中を走りやがて視界が開けて…



すすきの野原が広がり電線も見えてきました。
この先に大見の集落があり林道も終わりです。

  ヌタ場を抜けてしばらく進むと今度はガレた下り坂にな
 る。マシンが明後日の方向に向くわで気を抜くと即転倒す
 る勢いである。衝撃も凄まじく、フレーム大丈夫かなぁと
 ヒヤヒヤもんでした。マシンをコントロールするのに精一
 杯で、この時点でもう汗だく状態(;´Д`)
  下りが終わると、道脇に谷川が流れる杉林の中を走りま
 す。ヌタ場、ガレた下り坂と難所続きだったのでここはリ
 ラックスして走れました。しばらく進むとやがて視界が開
 けて一面すすき野原に。途中どこを走ってるのか解らなく
 なり方向感覚も完全に失っていたので、大見の集落が見え
 てきた時は本当にホッとしました。

 ちょっと寄ろうと気軽に来たつもりでしたが、甘かったです(;´Д`) 不安と緊張、そしてガレ場の
振動の中でのマシンコントロールで大見の集落に抜ける頃にはもうへろへろになってました。
しかしながら林道を走るのはメチャクチャ面白かったです! 水溜りやヌタ場などもハンターカブならな
んのそのって感じです(内心ヒヤヒヤだったけど)。ハンターカブの持つポテンシャルを存分に試すこ
とができ、大満足な林道デビューだったのでした。

※ちなみに初めて行った時は昨年11月初旬だったのですが、走るのに夢中で写 真など一切撮れませんでした(;´Д`)
 ここに掲載されてる画像は今年4月に再度走りに行った時のものだったりします。
 ヌタ場も雪解け水で昨年訪れた時より更に水かさが増えてるのでは?と心配だったんですが、逆に減ってたのでホッと
 したような期待が外れたというか…(笑)


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