板坂峠

 板坂峠は国道173号線の京都府と兵庫県の境に存在 
する峠である。現在はトンネルが突かれて旧道となっ
ている。恥ずかしながらこの峠の存在は全くもって知
らなかったのだが、R173-NETのあきら氏に情報を教
えていただき訪れることができた。なんでも国道173
号の旧道群の中で唯一地道が残っているのはここ板坂
峠のみとのことである。
 今回はトンネルは北側坑口、京都府側から突入する
こととした。旧道入口には不法投棄されたと思われる
家電製品などで構築されたバリケードが施されている。

  なんでも松茸山なので入山を禁止しているらしい。
 こんなところで果たして松茸が採れるものかまゆつば
 な話だが、突入してすぐにバリケードが施されていた
 理由が理解できた。物凄い不法投棄の数だったのだ。
 異臭も酷く撮影する気力も失せてしまった。比較的都
 市から近い位置に存在する峠や旧道はこれがあるから
 困ったものである。息を止めて走り、あっという間に
 峠に到達することができた。気がつくと地道である。
  峠は薄暗く山側から水がしみ出し流れて来ているの
 で非常にジメジメしている。更に不法投棄の家電製品
 が横たわっており、あまり長居はしたくない峠である。



峠には鎖が張られていたが下をくぐることができた
 
兵庫県側は完全なる地道であった

 峠にはチェーンが張られていたがかなり年季が入っ 
ており相当たるんでいた。ハンターの車高であればな
んとか下をくぐることができた。峠より兵庫県側はそ
れはもう見事な地道である。杉の枯葉が堆積しており
実際の路面がどんなだか伺い知ることはできない。と
ころどころ倒木が横たわっていたが通行に支障をきた
すレベルでは無く、勾配も緩やかなので楽に下りて行
くことができた。ただ道幅は狭く路面状態も上述のと
おりなので油断は禁物である。


倒木が行く手を阻む。しかしハンターの小柄さで
山側に空くスペースを利用し巧みに交わす

 
勾配が無くなり平坦になったかと思いきや
一面草の海である。どこが道なのか全く解らない

  勾配を下りきると一面草に覆われた広場みたいなと
 ころに出て現道に接続する。峠としては低い部類に入
 る高さではあるが、兵庫県側が地道であることと廃道
 化してそこそこの荒れっぷりだったのでかなり堪能す
 ることができた。あとは不法投棄された数々の廃棄物
 をなんとかしたいところである。ともかく、近場でこ
 のような面白い道を教えていただいたR173-NETのあ
 きら氏にはただただ感謝である。        

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