クラッチ交換(バーネット社製ケブラー強化クラッチ)

 前回クラッチ交換(フリクションディスク)をしてか 
ら約半年、距離にして4,000km走ったところでクラッ
チが滑るようになった。クラッチが正常な時は上り坂
などをトップギヤで走ってるとパワー不足でエンジン
の回転がみるみる落ちていくのだが、クラッチが滑り 
だすとヽ(`Д´)ノウワァァンとエンジンの回転数が上がるの
だ。が、動力は伝わっていないのでうるさいだけなの
である。前回クラッチを交換した後、所謂アタックコ
ースやゲロ道を走る機会が多くなりクラッチに相当負
担がかかっていたのであろう。クラッチの調整をして
も事態は好転することはなかった。


  ハンターのクラッチは磨耗が早いと言われているが
 それにしても4,000kmで滑り始めるのはいくらなんで
 も早すぎはしないだろうか(;´Д`) これもアタック
 コースで無茶をした報いなのであろうか。上り坂でエ
 ンジンの回転数が落ちてきてもシフトダウンせずその
 まま粘って登り切ってしまう私のライディングに問題
 があるのだろうか。ともかくフリクションディスクを
 交換しないと滑りは解消されない。そこで純正の3倍
 以上耐摩耗性があると言われるバーネットのケブラー
 強化クラッチを購入した。なんとフリクションディス
 クのみCT110用がラインナップにあるのだ。


 しばらくは滑ったままのクラッチで騙し騙し乗って 
いたが、先日石山練習場へ行った時にクラッチ滑りの
せいで前回登れた激坂が登れなかったのである。これ
はもう潮時だと思い直ちに交換することにした。
  バーネットのケブラー強化クラッチは純正クラッチ
よりプレートの面積が広い。価格もフリクションディ
スク3枚で純正が¥1,770に対してバーネットの方は
¥5,000である(更に通販で買ったので送料その他諸
々込みで¥6,000くらいかかったのだ)。クラッチを
交換するにはオイルを抜いてクランクケースを開けな
ければならなく非常に面倒である。そこで長持ちして
くれそうなバーネットクラッチを選んだのだ。

左側がバーネットクラッチ。右側が純正クラッチ。

  今回はフリクションディスクの他にクラッチスプリ
 ングも交換することにした。クラッチアウターからク
 ラッチウェイト・ドライブプレートを取り外す際、プ
 ラスのビスを緩めなければならないのだが、ドライバ
 ーではウンともスンとも言わなかった。そこでショッ
 クドライバーの登場である。必殺の一撃でビスを緩め
 ることができた。取り出したクラッチスプリングは長
 さなど新品と全く同じだったが念の為に交換。それよ
 り前回交換時にも破損しかけていたクラッチボールリ
 テーナーが同じように破損寸前であった。こんなこと
 もあろうかと事前に新品を取り寄せていたのである。


左側が新品のクラッチスプリング。長さは新旧とも同じ。
 
 
またもやクラッチボールリテーナーが壊れかけていた(;´Д`)
プレートが歪んで隙間ができている

 前回、前々回のクラッチ交換では組み付けに失敗して何度もオイルを抜いてクランクケースを開けて
いる。今回はとにかく慎重にゆっくりと間違いの無いように何度も確認しながら組み付けていった。
そのお陰で今回は一発で上手く交換が終わったのである。
 ただシフトアップ時にはクラッチが切れるのだがシフトダウン時には切れが悪い。そこでクラッチの
調整をしなければならないのだが、私のハンターはどこか具合が悪いのかサービスマニュアル通りの調
整の仕方では上手くいかないのだ。マニュアルではRクランクケースカバー横のゴムカバーを外してロ
ックナットを緩めて真ん中のアジャストスクリューをマイナスドライバーで右に一回転させた後、左に
回していき少し重くなったところから1/8〜1/4回転右に戻したところでロックナットを締める。であ
るのだが、私のハンターの場合は左へ回していき"かなり重くなったところ"から右へ1/8〜1/4回転右
に戻すと上手くいくのである(;´Д`)

 そして実際に走ってみてのインプレであるが、強化クラッチということで切れが悪くなったりとか、
ギクシャクするのではないかという懸念があったが、意外に普通な感じであった。もっとも2ヶ月近く
滑ったままのクラッチで乗っていたので純正の正常時の感触など忘れてしまっているので比較材料とし
ては心もとない。ただ極低速付近でややギクシャクしないでもないが全然問題のないレベルである。
スパッスパッとギヤチェンジすることが出来てとても爽快である。
 早速いつもの近所の練習場へ走りに行ったが、前回は05年式ハンターはジャンプできて私の81式ハ
ンターはクラッチが滑ってジャンプできなかった丘で、見事にK点越えの大ジャンプに成功したのでう
はうはである。あとはどれだけ長持ちするかなのだが最低10,000kmは持ってくれることを願っている。

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