管理人in宮古島 その1

 なんというか歳をとればとるほど時間が過ぎるのが早いと痛切に感じる今日この頃であるが、2007年
もあっと言う間に過ぎ去って年の瀬を迎えていたのであった。一昨年、昨年の年末年始はハンターで鹿
児島まで赴いているが我ながらもういい歳なのに全くいい身分だと呆れている次第である。にも関わら
ず昨年開門岳に登った時点で南方の海を眺めながら来年は更に南へ行こうなどと既に画策していたの
であった(´д`;)
 しかし鹿児島県以南をハンターで行くとなると時間もお金も費やさねばならないのでツラい。コスト的に
一番安いのは飛行機で行く旅行会社の格安ツアーである。暮れの28日出発であれば関西空港発沖縄
那覇一泊付き五日間で\30,000程でかなりリーズナブルである。大阪南港から鹿児島志布志までの往復
のフェリー代より安いくらいなのである(125cc未満のバイクと一緒の場合)。バイクは現地で50cc原付を
借りれば良いのである(相場は一日\2,000くらいのようだ)。
 今回の旅の目的は"クライミング"と決めていた。常夏の地で自身のフリークライミングのグレード底上
げをするのである。沖縄本島には幾つかのフリークライミングの岩場があるので朝から晩までクライミン
グ三昧と洒落込むのだ。そんなことを考えてる折、横浜在住の友人も年末年始に沖縄へダイビングを計
画していると言う。もし時間があえば現地で待ち合わせて夜は飲みに行こうかなどと話していたのだが、
友人は沖縄本島ではなく離島の宮古島に興味があると言う。はて、宮古島には果たしてクライミングや
ボルダリングの岩場があるだろうかと調べてみると15年前に開拓されたルートがあるらしい。最近誰か
が登ったという情報は得られなかったが、岩場のある場所の地図とルート図は入手できた。グレードも
5.9〜5.10dと今の自分が登るのにちょうどいいくらいの数字である。宮古島までのツアー料金も一泊五
日間で\41,600と思ったより遙かに安い。

 そんなわけでいつも前置きが長くなってしまってますが、宮古島に行ってきますた(´д`;)

・一日目

格安ツアーの悲しき現実…1日目は移動のみw。関空発14:35の便で那覇での乗り継ぎも悪く、宮古島に
着いたら辺りは真っ暗ですた(´д`;)。格安ツアーなので一日目だけホテル泊がついてます。チェックアウト
を済ませて先に宮古島入りしていた友人と一緒に近くの居酒屋にて軽く乾杯。 夜でも半袖で外を歩ける
暖かさに感動!

・二日目

 格安ツアーなので朝食はナシ(T_T)。しかし同じホテルに泊まっていた友人が
今日からダイビングなのでホテルのバイキング形式の朝食は重過ぎるというこ
とで朝食券を恵んでくれましたw 朝食後すぐにチェックアウトを済ませてから50
ccスクーターをレンタル。最初90ccにしようか迷ったが宮古島はバイクで移動す 
るのにさほど広くはないので50ccで十分だという読みは見事に的中。島の方は
皆さんかなりのんびり走られており、50ccスクーターでも(40km/h弱で走行)追
いつく車もいましたw 今回は50cc原付を乗っている時もクライミング用のヘル
メットを被っていたのであまりスピードを出すと風で顔が痛いので一石二鳥です。
なんというか年の瀬なのに暖かいし、こんな中をのんびりペースで走っているこ
とが可笑しくて(・∀・)ニヤニヤしてました。ただクライミング用ヘルメットでスクー
ターはなんか見た目ヘンです(´д`;)
 

    そしてクライミングルートのある岩場へ。15年前に開拓
 されたルートでその後誰かが登ったという情報が一切得
 られなかったので覚悟はしていたが、現地へ行ってみる
 と最近登られた形跡がやはり見られない。ガビガビの琉
 球石灰岩はホールドやスタンスこそ豊富に取れるが風化
 して剥離しそうなものが多数…ガクガク(((( ;゚Д゚))))ブルブル。
 なにより断崖の下が海というのが精神的に堪えます。

 しかも苦手なハング(最初断崖を覗き込んでも降り立つ 
地点が見つからないので場所違うかなと思ったが、大き 
く身体を乗り出すとテラスがありました(´д`;))。よく見ると
ボルトも残置スリングも発見!ボルトは綺麗だがスリン
グはかなり風化している感じ…。クライミングは中止して
帰ろうかと思いましたが、15kg程もある忌々しいクライミ
ング機材をわざわざ京都から持ってきたことを考えると
簡単には引き下がれません(´д`;)
 
 


断崖から恐る恐る下を覗きます(´д`;) 
 
身体を乗り出すとテラスがありました(´д`;;;;;)

    この日はほとんど下降とトップロープの支点工作に費や
 すことに。宮古島の岩質は琉球石灰岩というガピガピの
 岩でグローブやテーピングをしないと手がすぐにボロボロ
 になります(´д`;) ただこのガビガビの岩は侵食されて穴
 が貫通していたりするのでそこにスリングを通せば簡単に
 支点がとれます。しかしこれだけではかなり心細いのでも
 ちろん複数で。メインロープで5点、バックアップロープで
 3点という用心深さ(´д`;)
  手がすぐにボロボロになるということはロープにも同じこ
 とが言える訳で岩角に当たりそうなところにはローププロ
 テクターはもちろん、タオルも使いました(´д`;)

 こんな状況なので下降にはかなり恐怖を伴いました(´д`;) 結局この日はA0しまくり&ルートから思い
切り逸れたラインを一登りだけしたところで精も根も尽きましたorz

 下降&トップロープ用の支点を残して撤収し、4kmほど離れた場所にある 
保良川ビーチでテント泊。沖縄県はキャンプ禁止箇所が多いと聞いて不安
だったんですが宮古島に関しては特に禁止の看板などは立っていませんで 
した。ビーチには海の家がありこの季節はシーカヤックツアーをやっている
とのこと。海の家で\200でシャワーを借りて(もちろん水シャワー(´д`;))、ご
主人にこの近くでテントを張って泊まってもよいか聞いてみると「ヘンなこと
せんかったらいいよ」との返事w 今夜は風が強そうだったし雨も降りそうだ
ったのでビーチの東屋の中に幕営させてもらいました。
 ビーチには巨大な岩がゴロゴロしていて軍靴のままでボルダリングして遊
んでました。こっちのが楽しいような^^;

 夜は最初の方はなんか蝉の鳴き声がうるさかったです(´д`;) 雨こそ降ら
なかったもののやがて風が強くなってきて、京都にいる友達と電話している
時なんかはさながら台風の実況中継状態だったという^^;
 


東屋の中にテントを張る
 
日暮れまで砂浜にあるこのような岩でボルダリングしてました。

管理人in宮古島その2へ続く 


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