フォークオイル交換2

 
先日、新車のハンターを乗せてもらう機会があった。新車と比べて私の所有する81年式国内仕様車
はやはりというか全体的にくたびれていることが解った。特に痛感したのがフロントサスの動きである。
前回フォークオイルを交換してから既に2年以上経っており、その間に廃道は巡るわ丸太は越えるわで
スカスカになっていたのだ。早速作業にに取りかかることにした。

 前回はフォークを取り付けたままの状態で下部にある 
ドレンボルトからオイルを抜いて交換したが、今回は外
して作業することにした。
 まずはドレンボルトを外してフォークを伸縮させて古
いオイルを抜く。前回は透明な綺麗なオイルが出てきた
のだが今回は濁ったスライム色である(;´Д`)右側
のオイルの汚れが激しいのが気になる。次にトップボル
トを緩めておき、アンダーステムの固定ボルトを外し、
フォークを下へと引き抜いた。車体から取り外したフォ
ークを見て愕然とする。サビだらけ泥だらけである

  特にキツいのがアンダーステムとの付け根であり、錆がボトムのサーク
 リップとオイルシールの上に堆積しているといった有り様である。アウタ
 ースプリングもサビサビである。パッキンなどのゴム部品の劣化も激しく、
 合成樹脂でできているスプリングガイドにいたっては割れている始末。こ
 れはオイルの交換だけでなく全体のオーバーホールが必要である。しかし
 今回は部品を調達していなかったのでやむ無くそのまま組みつけることに
 したorz 取り外したフォークをさらに伸縮させて1滴残らずオイルを抜
 き出す。そしてパーツクリーナーで軽くフラッシングした(シール類を傷
 めないように注意。私はゴム類などに優しいものを使用した)。


 あとは外した時と逆の順序で組み付けていけばいいのだが、 一つ難儀させられたことがあった。
フォークをアンダーステムに通してトップブリッジに固定するのだが、この時にフォークが縮んでトッ
プブリッジまで届かないのである。お手上げ状態であったが、たまたま長さ30センチ程あるM10の全ネ
ジがあったのでそれをトップブリッジから差しこんでフォークのトップにねじ込んでなんとか引き上げ
ることに成功した。フォークオイルは前回と同じくカヤバの粘度15のものを入れる。
各部のボルト類を規定トルクで締め上げて作業終了である。

 フォークオイル交換後のインプレッションであるが、明らかにフロントサスの動きが良くなった。
スカスカだったのが、きちんと伸び縮みしてそれでいて腰がある感じである。
 しかしながらパッキンやガイド類の劣化が気になるので、部品を調達して近いうちにオーバーホール
させねばと思っている。今回、リアサスもスイングアームのピボットシャフトやショックのリンク部な
どをグリスアップしたので足回りは格段に向上したので大満足である。

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