チェーン・スプロケット428→420化

 以前から試そうと思っていたチェーン、スプロケットのサイズダウンを今回やってみることにした。
郵政カブMD90を所有されているマツオカさんのホームページの掲示板にてフロントスプロケットには
TZM50Rのものが、リアにはAPE、DAXのものが流用可能との情報を頂いている。フロント、リア共に
NANKAI製のものをチョイス。チェーンはRKのノンシール強化シルバーチェーンを購入した。
実は今回428から420にサイズダウンするか、AFAM製のスプロケットを購入して428のままでいくか
かなり迷った。しかし軽量化が期待できること、スプロケやチェーンの歯数、材質の選択肢が広くなる
こと、そしてなによりコストパフォーマンスが圧倒的に優れていることで420化を選択。なんせAFAM
のCT110用のスプロケ一枚の値段より420のFスプロケ2枚とRスプロケ1枚にチェーンを合わせた値段
のがはるかに安いのである。


左がNANKAI製DAX用420スプロケット41丁
右が純正428スプロケット45丁
 
フロントには普段用の16丁に加えて
廃道探索用に13丁を購入

 TZM50RのフロントスプロケットはCT110のようにフ 
ィキシングプレートとボルトで固定するのではなく、サ
ークリップで固定するようになっている。ヤマハ純正の
サークリップ(99009-18400)を取り寄せた。更に420
にサイズダウンすることによってチェーンラインに誤差
が生じる恐れがあったので、調整用にこれまたTZM50R
用のワッシャー(90209-16209)を使うことにした。
 ヤマハの純正パーツはWeb上からパーツリストを閲覧
できるので非常に助かった。ワッシャは自作しようかと
思っていたがTZM50Rではサークリップの前に前述のワ
ッシャをかますようである。これをそのまま使うことに。


428のスプロケットと同様の取り付け位置にする為に
まずTZM50R用の純正ワッシャを3枚通す
 
スプロケはサークリップで固定。1つでは厚みが
足りずガタつくので2つ使用する

  リアの方も420と428では厚みが違うのでワッシャを
 かますなりしないとハブに組み付けた際に隙間ができて
 ガタがでるのではと心配したが、全く問題なく取り付け
 られた。ガタつきも全く無い。420と428のスプロケを
 机の上に並べて比べてみたのだが、ハブに組み付ける突
 起を足にして立ててみたところ両方とも全く同じ高さで
 あった。よく見ると428サイズのものは突起のついてい
 る方の内側、ハブに組み付く部分が少し削られている。
 このおかげで428サイズと全く同じ取り付け位置にする
 ことができた。



純正428サイズのスプロケにはこのように
ハブに
組み付く部分が少し削られている

 
実際にチェーンを付けて回してみたが
特にズレは無さそうである

 チェーンのリンク数F16丁、R41丁の場合は102Lである。AFAM社のサイトにチェーンのリンク数
を算出するツールがあるので上記以外の歯数のスプロケを取り付ける際にはこちらを参考にされると
よい。私は最初、リンク数=プレートの数だとアホな勘違いをしており110Lのチェーンを105Lにし
ようと5プレート分(10L) カットしてしまい往生したこがある(ちなみに奇数のリンク数は存在しない)

 チェーンラインを出すのに苦労するのではないかと心配してたが、全く問題ないようである。実際に
チェーンを付けて回してみたが特に狂っている様子はない。意外にもあっさり420化することができた。
 また今回はフロントスプロケットの固定にサークリップを2つ使用したが、ワッシャ+サークリップ
の組み合わせでも大丈夫だと思う。スプロケを組む前に3枚も使ったので足りなくなってしまったのだ。

 早速走らせてみると、なんとなくレスポンスが軽快になった気がする。もっとも428サイズの時はフ
ロント15丁リア38丁だったのを、420化にあたってフロント16丁リア41丁にしたので一概に変わった
とは言えないのであるが…。ちなみに実際に重さを計ってみたらスプロケは428サイズ38丁から420サ
イズ41丁にしたことでほぼ同じだったが、チェーンは200g軽くなっている。若干の軽量化は果たした
もののサイズダウンしたことによりスプロケ及びチェーンの耐久性も下がっているものと思われる。
そこは日々のメンテと420サイズのコストパフォーマンスでカバーしたい。

 また今回チェーン、スプロケットを420化するにあたって流用情報を教えてくださった掲示板の皆さ
んにはただただ感謝するばかりである。

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